2009年8月7日金曜日

知ってるようで知らない神道、その14

おはようございます、s.a.iです。

今日は立秋、残暑お見舞い申し上げますw
さて、今日も暑い中書いていきますか。

さて、今日は現代の神道について書いていきます。
今の神社には何があるのでしょうか?
神社のある場所をよ~く見ると、森林の中にあることが多い。そして、神殿の手前には拝殿があり、拝殿の前に賽銭箱があるのがほとんどだと思います。拝殿まで続く道を参道といい、参道の途中には狛犬がいることが多いです、(稲荷神社では、お狐様がいます)
また大きい神社では、神楽殿や手水舎があり、灯篭が並んでいます。
そして、神社の入り口は、一様に鳥居があり参拝者を出迎えてくれます。

これが神社の様相です。では、なぜ森林の中にあることが多いのでしょう?
それは、神殿の後ろに構える森こそが『鎮守の森』と呼ばれる神や精霊が降りてくるとされる神聖な森だからです。多くの神社ではこの森に立ち入ることを遠慮してもらっています。それは神聖な場所だからなのです。

注連縄(しめなわ)とはなんの為にあったか…。それは、この神聖な森に立ち入ることを防ぎ、魔を祓う意味から作られたものです。それから意味が広く取られ、神聖な場所>神聖なものにも使われるようになり、神樹にも使われたり、神棚にも使われるようになっていきました。初めはKEEPOUTだったんですね。

次に、鳥居はなんの為にあるのでしょう…?
鳥居は、そこから先は神々がいる土地であるという区切りです。神々が降りてくる聖地と人間が住む下界を区画する為の通行門、それが鳥居です。
山へ散策に行くと、鳥居だけあって、その先に何もないってことはよくあると思います。それは、この先、この山は聖域、神域であるということを指し示しているのです。
鳥居は古代単なる木で組まれただけのものだったといいます。それは、神々の神域へ『通り入る』為の儀式のようなものだったと考えられています。その為、もの木組みを『通り入る』>『とおりいる』が訛って『とりい』>『鳥居』と呼ばれるようになったと言われています

鳥居をくぐる前の心得として、禊ぐ必要があります。手水舎で手口を洗い身を清めてから鳥居をくぐるのです。ですが、大抵の手水舎は神社の敷地内にあります。出来れば鳥居の手前にて先に禊ぐといいと思われます。それは鳥居をくぐる処から神への参拝が始まっているからなのです。

鳥居をくぐると参道が続いてますが、この道も通り方があります。この参道は、神の世界(この場合、高天原を指すことが多い)から降りていただいた神が神殿まで参られる道でもある為、参拝者が神の歩みを妨げてはならないのです。なので参道は真ん中を避けて端を歩かなければなりません。

参道を歩いていると、両脇に灯篭があります。古代において灯篭は参拝者が暗い中歩くのを補助する為に建てられたものですが、現在では解釈が変わり、神々に捧げる光を灯す為のものとされています。

参道を進み、拝殿の前までくると賽銭箱があります。お賽銭は神様にお願いをする際の手間賃だと思っている人は多いかと思います。ですが、実際は自分の為に納めるものなのです。神道において、神様に願うことは、己に言い聞かせて自己と向かい合う為の行為であります。(穢れた時に禊ぐことと同じです)なので願い事をただ心に思うのではなく、自分と向かい合い、自分に問い詰める為のものであり、必ず納める者ではないのです。昔は穢れた時に禊ぐ際に社会に与えた影響にたいする償いの意味で納め、それが祭りの費用にされたといいます。

と、今回はこんな感じで終わります。
神社への参拝の仕方や意味などが理解できたなら幸いです
次回は、神職の装束などについても書いていきます
ではまた

2 件のコメント:

  1. 二礼二拍手一礼・・・だったかな
    かしわ手は、邪気を祓うんだったね
    神社の木々は、大木が多いから、よく蝉取りに行きました

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  2. ママさん>
    二拝二拍手一拝(2はい2はくしゅ1ぱい)と書きます。
    軽く2回頭を下げ、大きく2回拍手、最後に深々と頭を下げる拝礼方法ですね。この時の拍手はわずかに左右にずらして拍手します。

    ま、参拝儀式ってやつですね^^

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